私は中学校の頃 1度だけ学習塾に通った事があります
小さい頃から勉強が大嫌いで その頃流行っていた学習塾はガリ勉が行くところだと思っていたからです
そんな私が なぜ中学に入り塾に行こうと思ったのかは覚えていません
しかし その塾の学習法は 今でも私の経営思想に大きな影響を与えています
その塾は私塾で 普段はスーパーの倉庫勤務のサラリーマン夫婦で先生をしていました
夜だけ自宅の納屋を改装した部屋で塾を開き 小学生から高校生 科目も国語算数 音楽まで教えていたように思います
タバコ臭い がさつな先生で 言葉使いも乱暴でした
黒板はベニヤ板をペンキで塗ったもので 紙はスーパーのデータ用紙でした
よく丸めた紙で頭を叩かれました
その塾に初めて行ったのは中学1年か2年の時
部屋に入ると小学校のドリルが置いてありました
中学生に小学生のドリルをやらせ 学力を調べるのです
中学校1年でも算数は小5 国語は中1 理科は中2の予習など その子の学力に合わせ科目ごとに教える内容が違っていました
その時 先生が言った言葉が
「掛け算が出来ないやつに 割り算教えたって出来るわけが無い」
「何年生だろうが 基本が出来ていないやつに教えても意味が無い」
「出来るところまで戻って もう一度やり直すのが当たり前」
この言葉は今でも我が社の社員教育の基本となっています
社会人としての基本が出来ていなければ どんなに高度な技術を教えてもそれは生かされない
我が社の基本教育は 他社に比べれば丁寧に行っているのかもしれません
しかし やはりまだ足りないのです
仕事とは何か? 何の為に仕事しているのか?
何が出来ないといけないのか? どんな事に気を配るべきなのか?
もっと沢山教えるべき事がある
また自分もその事が出来ているか気をつけなければいけないと思いました
by 社長